保育園に入りたい!

海外帰り・無職から引越し・出産を経て、年度途中に2人の子供を保育園に入れた保活ノンフィクション

保育園に入りやすいエリアを決定するまで

前回記事で、保育園に入りやすそうな地域について、新宿区Aエリアと中央区Bエリアに絞り込むまでの過程を紹介した。

 

1.各エリアの特徴

 新宿区Aエリア

  • 近隣に大学が有り、ごちゃごちゃした雰囲気
  • 交通の便利はよい。夫の勤務地までドアツードアで30分
  • 保育課の方より、区内では比較的競争率が低いと言われたことが決め手。また、規模は小さいものの認証保育園が比較的多く、新設予定の認可保育園も複数あった
  • ファミリー世帯が住む地域のイメージはないが、近くに公園があり、こどもを遊ばせることができる場所も意外にある

中央区Bエリア

  • 高層マンションが並ぶ、比較的新しい開発エリア
  • 夫勤務地までのアクセスもAエリアと同等
  • 共働き世帯も多いが、保育園数も多い。意外に入れている人がいることを複数の友人口コミから確認
  • 働いていないが子どもを認証保育園に通わせている知人がいたことから、競争率も低いのではと推察
  • 中央区は子育て支援に力を入れており、少し前まで保育園に比較的入りやすい区と言われていた。ただ、Bエリアと隣接するCエリアでは、競争が激しくなっていることを友人口コミで確認

 

これは2015年4月時点での情報である。保育園入園競争率は1年で激変し、またこの区が入りやすい、という自治体の名前が独り歩きすれば、希望者が殺到し、すぐに待機児童であふれ返る、という状態を繰り返している。保活のための引越しを考えている方には、新宿区、千代田区が入りやすい、ということではなく、その時点での情報を、区役所を中心としたところから足で稼ぐことをお勧めする。また、このブログではそのために私がとった方法を紹介したい。

 

尚、どちらのエリアも、個人的に馴染みはなく、保育園のことを気にしなければ、恐らくは(家賃や場所、好みの街か、といった観点から)候補地にはなっていなかったであろう。

 

他の条件にはある程度目をつぶり、保育園前提で選んだのに蓋を開けたら激戦区で入れない!という事態を避けたかった私は、最後の仕上げに以下のことを行った。

 

2. 保育受入可能率の算出

保育受入可能率とは私の独自定義である。すなわち、「A・B各エリア自転車15分圏内に存在する認可&認証保育園の0歳児と2歳児の定員合計」➗「同エリアの(平成24年生まれと平成26年生まれの)こどもの数で割った数値」である。

 

認可&認証園の年齢別定員合計は自治体の保育園ハンドブック、エリア毎のこどもの数は自治体のHPからひろった。両区とも、「〇エリア〇丁目:〇名」、といったレベルでこどもの数を公表しており、それをマニュアルで足しあげた。

 

中央区は出生年毎にこどもの数を公表している

-2016年度3歳児の80%

-2015年産まれの数は分からないため計算不可

 

新宿区は0〜4歳の合計数のみ公表しており、それを1/5した数字を各学年毎のこどもの数と仮定した

- 3歳児はほぼ100%

- 0歳児は70%弱

 

かなりマニアック作業且つ概算だが、保育園に行かない同年齢のこどもの割合を推定すると、両エリア、両年齢ともに比較的高い水準なのではないかも感じられ、少し安心できる材料となった。

 

3.オリジナル保育園マップと転園/送り迎えシュミレーション

前回述べたように、私は自身の2歳児と0歳児の保活を以下の流れで考えていた

・最初は2人とも認証保育園狙い

・恐らく同じタイミングでの入園やきょうだい同園は不可能

・運が良ければ年度が変わるタイミングでどちらかが認可保育園に転園

・翌年それに合わせてもう片方が転園

・晴れてきょうだい同じ認可園

(保活戦略が功を奏したのか、現実は予想より早く、年度内に2人とも同じ認証保育園に入園、長女は既に認可園に転園している)

 

しかし、多くの認証保育園は年齢上限が2~4歳までと低い。自治体や認証保育園によると、これは、3歳児以上は認可保育園や、幼稚園に移っていくことが想定されるため、とのことである。が、年齢が上がるにつれて定員数が少なくなる園も多く(=年齢上限内であっても全員が残れるわけではない!)、例え一旦認証保育園に入れても、年齢が上がると認証園にも残れず、他園に移ることもできずに行き場を失ってしまうこともあるのではないか。

 

この不安は、オリジナルの保育園マップを作成する過程で、ある程度払拭された。新宿区及び中央区の保育園入園資料は、地図や各保育園の詳細、認証まで含めた定員情報が比較的充実している。それを元に、各エリア(自転車15分圏内)の以下の情報を区役所でもらったエリアマップに転記していった。

・2歳の長女が入園可能な認証保育園の場所と定員、上限年齢

・6月に出産する0歳の次女が今年度入れそうな認証園、また来年度入れる可能性のある認可園の場所と定員

・長女が上限年齢に達した後に移ることができそうな近隣認可園の場所

・新設予定の認可園

マップを作成してみると、さすが、それまでの厳しい選考を潜り抜けてきたエリアだけあって、保育園数と定員数も充実している。なんとかなりそうな気がしてきた。

 

また、2人以上こどもがいる友人・知人(きょうだい別園の人も多い)に、送り迎えの方法(年齢に応じた徒歩、自転車、抱っこ紐、ベビーカーの使い分け、雨の日対応)を聞いてイメージを膨らませていった。

 

そして、オリジナルマップを見ながら、送り迎えと転園のシュミレーションを行った。

 

この作業を通して、2人の娘がそれぞれ保育園に入園、転園し、送り迎えをするイメージをある程度膨らませることができた。

 

かなり面倒な作業ではあるが、ある程度保育園に入りやすいのではないかと自分が思えるエリアを決定したことで、具体的な物件探し、その後の保育園探しに向けて、着々と土地勘と保育園勘が養われていった。